15トン電車考
その4
2010年2月23日公開
Type of 15ton Locomotive

 バッファーの位置変更についてはその3にて言及しましたが、さらに5号電車に近づいて、新しいバッファー取付部がどのようになっているのか見てみましょう。取付ブロック(”ブロック”?とするのかはさて置き)を前後見比べてみると、まずフロント・エンドフレームに対しては山形になった旧バッファー取付部に噛み合うように取り付けられています。これは前後とも同じです。
 一方、サイドフレームに対しては、前後で形状が異なっています。とくに1エンド側の取付ブロックは大きく、運転室半ばまで達しています。運転室内を見ると、このブロックはボルトで固定され、ちょうどブロックの上面が運転座席となっています。このブロックが取り付けられる以前は、この部分のサイドフレームが欠き取りとなっていたと思われます。
 1エンド(運転室)側が大きく欠き取ってあるのは、本来、原型ではこの位置から運転室へ乗り込むようになっていたのではと考えられます。1エンドにバッファー取付ブロックが嵌め込まれ、運転室が改造された後になって、その1で触れたように正面窓から出入りする様になったのではないか、と想像していますが、このことは次項以降で。



(2009年11月宮浦)5号電車をサイドから眺めます。台枠は前後対称ではなく、竣工図表によれば、両連結器と各軸との距離は、1エンド側が1890ミリ、2エンド側が1611ミリとなっており、運転室のある1エンド側が279ミリ長くなっています。


(2009年11月宮浦)1エンド側の側面継ぎ目を見ます。もともと運転室の半分近くまで欠き取りがあったようである。なお、台枠が四角く凹んだ場所にはGEの銘板があったはず・・・


(2007年11月宮浦)1エンド側の欠き取りは大きい。


(2009年11月宮浦)2エンド側の欠き取りは小さい。


(1991年3月三池港)1エンド側のバッファー取付ブロックを運転室内からみる。サイドフレームにボルト締めされているのが分かります。


(2009年11月宮浦)同じく運転室内から。ハンドルはブレーキ。バッファー取付ブロックの上にある水色の板が運転座席。


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15トン電車考その5