大井川鐵道
E103号
2015年11月27日公開
2016年4月30日記事修正

 千頭駅に留置されていたE103号が、山を下りて大代側線(新金谷駅構外線)に移動しています。千頭駅は今夏中はトーマスフェアで賑わったそうですが、廃車同然の姿を晒すのは似つかわしくなかったのでしょうか。大代側線に移ったということは、十中八九、車輌としての命運が定まったということになります。

 大井川鐵道E103号は、大井川鉄道電化の同年(1949(昭和24)年)、E101号、E102号とともに増備された45トン電気機関車です。E101〜102号が三菱重工業製なのに対し、E103号は日立製作所製となり、同じ本線用の箱型スタイルながら、車体形状や台車が異なっています。日立製の戦後私鉄向け電気機関車としては1951(昭和26)年から量産される秩父鉄道のデキ100形がいますが、E103号は製造年からすると、そのプロトタイプとなった機関車と言えるかもしれません。
 大井川鐵道の貨物縮小により、1970(昭和45)年に岳南鉄道に譲渡、同社のED103号として活躍していましたが、1984(昭和59)年に大井川鐵道が再譲授、以後、SL列車の補機として使用されましたが、ED501号の増備によって用途を失い、久しく千頭駅に留置されていたようです。


(2014年8月千頭)千頭駅留置時代のE103号(再掲)。


(2015年10月新金谷)車体前面は平面で、無骨な外観。なお、ED501号は同じ日立製ですが1956(昭和31)年製となり、この間のスタイルの変化を比較できます。


(2015年10月新金谷)


(2015年10月新金谷)留置車輌群。E103号の次はモハ1105号+ヨ13785号+クハ513号+モハ313号と続く。


(2015年10月新金谷)大代側線脇には新品レイルが並べてあり、資材搬入線として使われているものと思われた。


(2015年10月新金谷)この側線には元近鉄モハ421+クハ571号が留置されていたこともあったが、一足早く解体されていた。次がE103号の番でも不思議ではない。→モハ421+クハ571号は千頭駅に移動しました。


(2015年10月新金谷)金谷側(1位)の正面。


(2015年10月新金谷)金谷側(1位)はタイフォン。


(2015年10月新金谷)千頭側(2位)正面。ホイッスルを装備するが、岳南鉄道時代に改造されたもの。


(2015年10月新金谷)


(2015年10月新金谷)

 下回りの台車とエアー装備を見ます。台車は華奢な棒組台枠ですが、各軸に2個づつ付いた砂箱が目立ちます。


(2015年10月新金谷)台車枠の上を通るロッドはハンドブレーキのもののようだ。


(2015年10月新金谷)金谷側台車。スピードメーターが付く。


(2015年10月新金谷)


(2015年10月新金谷)床下の左右に、前後の台車用の大型のエアーシリンダー。


(2015年10月新金谷)

 サイドビューを分割して見ます。パンタグラフは前後で型式が異なってます。


(2015年10月新金谷)金谷側。


(2015年10月新金谷)


(2015年10月新金谷)千頭側。


炭鉄別館に戻る

炭鉄indexに戻る