2016年4月17日公開

2016年2月の夢の吊橋(寸又峡)

 寸又峡温泉の美人湯でヌクヌクしてから、早朝より寸又峡プロムナードを歩いて夢の吊橋を渡りに行きます。
 まずは入口。案内によれば、行って帰ってくるまでおよそ90分の行程とあります。立派に舗装された道ですが、これが千頭森林鉄道(本線)跡です。プロムナードの大部分は林鉄線跡をトレースしますので、超お手軽な廃線ちゃんができます。ちなみに林道は電力会社が管理用として使用しているようで、一般車は入れません。



 寸又峡温泉には千頭森林鉄道の大間駅がありました。同林鉄は、昭和8(1933)年に電源開発(水力発電所)の建設軌道として敷設、その完成後の昭和13(1938)年に、敷設当初からの計画に折り込まれていた通りに千頭森林鉄道として再出発した経緯があります。千頭駅〜沢間駅は大井川鐵道井川線と共用区間となり、その先から分岐して林鉄本線となっていました。廃線となったのは昭和43(1968)年4月。



 ゲートを越えてプロムナード(林鉄線跡)を歩きましょう。先にあるのは天子トンネル。軌道跡なので高低差は感じず、さくさくと進みます。途中、眼下に猿並橋という吊橋が望まれました。橋のたもとには小さな滝も見えます。サルが並んで渡るというこの橋はプロムナードのルートではなく、朝日岳への登山道の途中にあります。次回、来た時には寄ってみたいな〜





 大間ダムが見えてきました。発電ダムとして昭和13(1938)年に完成した古いダムです。夢の吊橋に行くには、林鉄跡からいったん離れ、大間ダム湖(チンダル湖)へ降りていきます。チンダル湖の碧く澄んだ湖面が鮮やかです。湖名(平成14年に一般公募で名付けられた)の由来であるチンダル現象は、青い光だけが波長の関係で反射される光学現象のことだそうです(フムフム)。







 いよいよ夢の吊橋を渡ります。先発するのは嫁さん。観光地として有名な吊橋なので、紅葉シーズンなどは渋滞(一度に渡れるのは10人まで)するそうですが、さすが早朝だと誰もいなくて気持ちがいい。スリル度という点からは、吊橋の横木が密なので見た目ほどは揺れません。揺れの上下にあわせて歩を進めていけば、途中、カメラを構える余裕はあります。湖面に反射する樹々が絵のように美しい。

















 吊橋を渡りきると、一気に斜面を登って再び林鉄跡に合流、尾崎坂駅跡(尾崎坂展望所)へ向かいます。ここに林鉄の保存車輌があります。途中、林道の柵として古レイルが使われていました。アメリカのカーネギー(CARNEGIE)社ET工場製の陽刻を発見、製造年は皇紀(254?)でしょうか。



 尾崎坂駅跡からプロムナードは林鉄跡となって、ふたたび大間駅に戻るコースとなります。途中、鉄骨トラスの飛龍橋を渡りますが、この橋は林鉄時代のものです。眼下の渓谷は大間川、山の斜面を横切る白いガードレールがプロムナード(林鉄線跡)。







 まわりの山肌はあちこち土砂崩れしています(斜面の上のほうも林道が見えます・・・)。砂岩のような脆い土地質なのでしょうか、プロムナードにもあちこち落石が転がっていました。眼下に夢の吊橋が見えてきましたが、この角度からはダム湖が堆砂で埋もれている様子がわかります(発電ダムなので堆砂は問題ではないようです)。この先、プロムナードは再びもと来た道に合流し、寸又峡温泉へと帰りました。





すべて2016年2月撮影

  
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