資料のあれこれ
各区間の列車設定
1968(昭和43)年資料から
2016年10月10日公開
炭鉄本館

 三池鉄道線の各区間毎の運転本数および牽引定数の資料が、『世界の鉄道1969』(朝日新聞社1968)巻末の付表にありましたので転載します。集計は1968年3月となっており、地方鉄道時代の資料となります。
 三池本線(三池浜〜三池港9.3キロ)は4区間に分けられ、万田〜三池港間が客貨区間となります。運転回数を見ると、万田〜四ツ山間は貨物列車が24本(12往復)と少なく、むしろ64本(32往復)の旅客列車が本線をメインに使用していることが分ります。四ツ山〜三池港間では客貨ともに最大となりますがが、この区間はともに別線を使用する4線区間となるため線路上では相乗していていません。
 万田駅が運転回数の境目となるのは、万田駅にて貨物扱いがあるのではなく、駅係編で触れたように本線用の45トン電車が所属する万田分庫があり、入出場列車があったためではないかと思われます。また、旅客列車は玉名線の分を含んでいると思われ、差し引くと万田線は28本(14往復)となります。所要時間は当時の時刻表によれば、三池港〜万田間で上下とも15分を要しています。なお、貨物列車に比べ、旅客列車の最大運転速度が高いのは、客車(ホハ・コハ形)には貫通制動装置があるためでしょう。
 牽引定数は貨物主体らしく高数字となっていますが、貨車には貫通制動がなく、運転速度は20キロと自転車並みに抑えられています。実際の牽引両数はわたしが1990年頃にセナ18両(ちなみに積車(三池では盈車えいしゃと称した)のセナは換算2.6なので、一列車46.8となる)と聞きました。

区間 1日定期列車
運転回数(最大)
最大牽引定数
換算1両10トン
最大運転速度
キロ/H
  旅客 貨物 上り 下り   
三池浜〜宮浦   28
(20)
400 400 20
宮浦〜万田   53
(29)
400 400 20
万田〜四ツ山 64
(39)
24
(13)
400 400 貨物20
旅客25
四ツ山〜三池港 64
(39)
76
(63)
640 640 貨物20
旅客25


(1992年8月四ツ山)45トン電車はセナ炭車20両を牽いて四ツ山駅着

 旭町線(宮浦〜旭町1.8キロ)は貨物列車のみの設定。勾配が小さいためか牽引定数が大きい。ホサ列車運転当時のダイヤによれば、所要時間は上下とも5〜6分。

区間 1日定期列車
運転回数(最大)
最大牽引定数
換算1両10トン
最大運転速度
旅客 貨物 上り 下り
宮浦〜旭町   30
(30)
600 600 20

 勝立線(宮浦〜東谷3.3キロ)には旅客列車のみが設定され、38本(19往復)があるが、社休日には14本(7往復)と半分以下となる。勝立線は翌年の昭和44(1969)年1月に廃止となるが、その際の旅客数の減少は3割近くになった(→運輸成績旅客編)。

区間 1日定期列車
運転回数(最大)
最大牽引定数
換算1両10トン
最大運転速度
旅客 貨物 上り 下り
宮浦〜東谷 38
(14)
  400 400 25

 玉名線(原万田〜平井4.1キロ)は旅客列車のみが設定され、36本(18往復)があるが、社休日も24本(12往復)と、勝立線に比べ減便数は少ない。時刻表によれば、この区間の所要時間は13〜14分。

区間 1日定期列車
運転回数(最大)
最大牽引定数
換算1両10トン
最大運転速度
旅客 貨物 上り 下り
原万田〜平井 36
(24)
  400 400 25


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