炭鉄の風景あちこち
宮原駅
逆様川線その2
2014年4月17日公開
MIYANOHARA COAL MINE

 逆様川線の痕跡を探索してみましょう。
 下の空中写真は昭和49年撮影となるものです。最近の空中写真でも構わないのですが、木々の緑がかなり深くなり細部が分かりにくくなっていますので、この年代がもっとも明瞭に把握できるようです。この時点で逆様川線廃止後、30年近くは経っていると推定され、すでに明確な線路跡は見当たらなくなっていますが、筒井原分岐付近はそれとなく分岐線の痕跡が感じられるような気がします。



 空中写真から三池鉄道と大牟田川を抜き出して、逆様川線を加えてみたのが下図になります。
 オレンジのラインは三池鉄道の現役線路で、5年前(昭和44年)に廃止されたはずの勝立線の一部が残っているのが目を惹きますが、この残存区間は宮浦駅の引込線として引き続き使用されたようです。なお、この側線用地には後に大牟田川の新流路が掘削されたため、現在の空中写真では河川となっています。
 ブルーのラインで示した大牟田川は、大きくS字蛇行しながら西へと遡っていきますが(この流れの様子が逆様川の地名の由来なのかもしれません)この流路が逆様川線の線形のガイドとなります。筒井原分岐より西へと伸びた線路は大牟田川を渡り、そのまま大牟田川に沿うように進んで逆様川分岐へと至ります。



 空中写真から判断するに、県道3号線の車線に飲み込まれた部分が多いのではと推測されます。それ以外の区間も、現地でも、さすがに線路跡という痕跡はなくなっていますが、県道3号線が大牟田川を渡る暖溜(ぬくたまり)橋から南に外れたところに逆様川線唯一の遺構が残っています。大牟田川にのこる橋台です。イギリス積みの煉瓦で組まれた単線橋台で、雑草に半ば覆われていますが、左右とも残存しています。三池鉄道の歴史遺構として重要な物件のひとつと言えるでしょう。








(4枚とも2007年11月)大牟田川に単線橋台が残る。雑草を取り払って全容を見てみたい。


本館ページへ戻る
宮原駅白川分岐