炭鉄の風景
工場の謎の門
2010年1月20日公開
mysterious gate

 宮浦駅から離れ、化学工場の外縁に沿ってぐるっと自転車で廻っているときに面白い物件を発見しました。古い門の跡のようで、門の間はコンクリートブロックでふさがれていましたが、両脇のりっぱな門柱があり、その左側の門柱に重なるように砲弾形のコンクリート製と思われる謎の「物件」が外壁と一体化していました。
 覗き窓が穿かれ、分厚いコンクリートで必要以上に頑丈に作られたその形状は「防空監視哨」と呼ばれる戦時中の施設によく似ています。防空監視哨は大牟田市役所屋上のものが有名ですが、その目的から一般に高所か見晴らしいのよい場所に設置されます。ところがこの物件は平地にありますし、覗き窓は高取山の斜面を向いています。そもそも壁沿いでは視野がかなり限られてしまうでしょう。ただその造りからして戦時中の防衛施設であることは間違いないと思われます。爆撃のさなかでも被害状況や飛行経路などを報告する報告する通信所のような施設だったのではないでしょうか。
 さて、現在ではこのあたりの工場外壁は金網のフェンスに建替えられたため、この物件は跡形もなく消滅してしまいました。その後も自転車で通りかかりましたが、もはや位置の特定はできませんでした。この門が鉄道門跡というよな話に進めば面白いのですが、今となっては検証のし様ありません。




(2006年2月宮浦)道路に対してすこし斜めになっている点も気になります。門の間のブロックと手前の外壁は新しいもののようだが、奥の外壁は黒レンガとよばれる大牟田市内でよく見かける古い壁である。物件は門柱と黒レンガ壁のあいだにはめ込まれるように造られているが前後関係は果たして?


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