炭鉄の風景
炭鉄の名前
2003年2月29日公開
Other names of Miike Railway

 三池鉄道の文献や地図を探していると、じつに様々な名前で呼ばれていたことが分かります。たとえば古い炭鉱誌には単に「坑外線」としか記されていません。そのほか、炭坑線や運炭線、汽車線など一般名で書かれることが多く、特定の呼び名は見当たりません。強いて共通点をあげれば「三井」の鉄道ということになりましょうか。
 ちなみに「三池鉄道」は新聞記事におおく見られますが、これ以外であまり用いることはないようです。一応、趣味人の間では三井三池鉄道や三池港務所鉄道、三池炭鉱鉄道と呼んでいます。地元の方は一体何と呼んでいたのでしょうか。
 ところで、鉄道沿線に何か「〜鉄道」となる物証はないものかと探しましたが、これが一向に見つかりません。今のことろ、唯一、妙見〜原万田間の黒橋(妙見陸橋)には「三池炭鉱専用鉄道」と書かれた立派な額が残っています。ガードレールに挟まれた、ささやかな遺構ですが、廃線跡を辿る際に立ち寄ってみてください。
 
(2003年1月妙見)黒橋欄干の「三池炭鉱専用鉄道」。平成3年8月竣工の新しい橋だが、通称名で書かれるのは珍しい。


(福岡大牟田旅行の栞 熊本市教育会発行/うしやん所蔵)大正時代?のものと思われる観光案内に書かれた三池鉄道ですが、鉄道名は書かれていません。ちなみに大牟田の観光地にあげられているのは三池鉱業所、三池築港とその他の工場。


(2003年1月荒尾)原万田〜西原に架かるガーダー橋。荒尾駅北にあります。「三井三池港務所」は、旧三池港務所が三井鉱山から独立した時の社名、昭和48年の再合併によって消滅している。


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