車輌のあれこれ
車輌の向きについて
2011年10月13日公開
   

 三池鉄道の電車・炭車・台車がどのような「車輌の向き」で編成が組まれていたのかは、これから鉄道模型でイメージする場合にも、テンでバラバラに組むよりは、より実物的な編成美を再現するのに必要でしょう。結論から先にいえば、整然とした編成が組まれていたことがわかります。
 まず「電車の向き」については15トン電車考その1のなかで触れましたが、共通事項として@運転席は横向きの1席であるA進行方向と運転席の位置も一定であり、すなわち右をむけば港方向(下り)、左を向けば浜方向(上り)となるということなります。



 そこで電車の向きと、炭車の向きを組み合わせたのが上表です。じつは炭車の向きも整然と揃えられており、運転席側にステップと側ブレーキが揃えられています(必然的に炭車の開放テコは反対側に揃います)。炭車を牽引・推進する場合はどちらも、操車係は運転席側のステップに添乗しています。
 また、上図を路線図に当てはめると、三池鉄道は半円を描いていますので、内円側に運転席とステップ、外円側が非運転席と炭車の開放テコが並ぶと言い換えることもできると思います。
 現在はコキ200(少し前までのタンク車)を推進する作業は必ずありますが、当然ながら編成の先頭に手すりがあったりなかったりバラバラです。コキ200の場合は立ち位置さえ満足にありません。そうえいば、いつの間にか操車係の手旗も見掛けなくなり、携帯無線によって誘導しています。


(2006年3月宮浦)20トン電車の場合、ステップは運転席側の片側のみ。


(2007年5月宮浦)45トン電車の場合、ステップは2つあるが、その向きが違っている。


(2007年11月宮浦)左17号右1号。運転席側のステップは、45°の角度で外側に捻じ曲がっています。


(2006年10月宮浦)19号を正面から見ると、左右ステップの違いが分かります。手すり位置も異なります。


この写真は20号電車グラフティその1の再掲です
(1991年3月三池港)電車の運転席側に揃えるように、炭車の側ブレーキも統一されている。ただし、ステップ、手すり、側ブレーキの色挿しはあったりなかったりとマチマチ。


(1992年8月三池港)非運転席側には必然的に開放テコが揃う。


(1992年7月三池港)九電線をゆく石炭列車。炭車の開放テコがずらりと揃って壮観。


(2010年11月宮浦)化学工場より推進運転で宮浦駅に入線する。コキ200の場合、立ち位置さえほとんどなく、危険な作業(手製の吊革を握っています)。操車係は無線を使用。


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