車輌のあれこれ
ユト形有蓋車
2013年4月28日公開
Type of YUTO

 ユト形100番台に続いて、もうひとつのユト形について取り上げます。10トン積み有蓋車とされるグループで、番号体系からすると、ユト100番台以前の先任車と思われますが、廃車が早かったのか、手元の竣工図表には記載ページが無く、来歴等は不明です。現車は港駅にて倉庫代用として2両が確認できただけでした。
 来歴については、渡辺一策著『車を運ぶ貨車(上)』によれば、(元シワ115形(*1)の)「ワ21115は23年に三井三池に払い下げられユト26になったとされるが、後年撮影されたユト26は全く別の形態であり、何れかの時点で現車が振り替えられたものと考えられる」とあります。ちなみにハト26号は『吉岡写真CD−ROM25巻』に納められていますが(『吉岡心平の貨車ホームページ』indexページへ)、形態的には、わたしが見たユト形と同形です。ただし、三池鉄道では、ハト形に見られるように、車暦来歴は様々でも、のちに標準化とも呼べる改造が施された場合もあり、ユト形もこの例に含まれる可能性があります。

(*1)大正天皇即位大礼の馬車輸送用に大正4年に製造。


(1991年3月三池港)倉庫代用となっていたユト形2形態。手前10トン積み車は、元テ1形のユト100番台と比べると、スリムな車体であった。


(1991年3月三池港)メモによればユト29号。『鉄道ピクトリアル557』にも同号の写真あり。


(1993年3月三池港)メモによればユト23号。


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